完成してからの「こうじゃなかった」はお客様とのコミュニケーション不足にあると考えています、当社は『後悔してほしくない。満足いただいた笑顔が見たい。5年後10年後も見据えて提案させていただきたい』という想いから、お互いが信頼をつくれるまでに必要なお時間をいただいています。
時間をかけて関係を築いていく過程で「キレイ好き」「収納に困ってる」など、短時間のヒアリングでは気付けない何気ないことが分かってきます。人との関係を重視した当社のやり方だからこそ、お一人お一人に合わせ満足していただける施工をご提供できると考えています。
完成イメージが共有できたと思っていても施工が始まると「あ、」と気付くことがあります。施工を開始してから「どうしてここはこうなってるの?」というなんでもないことが聞けることは『なんとなく違う』と覆うことを早期発見し、すれ違いから生まれるトラブルを防ぐことができます。
相談当初からご主人とは一度も面談できない中、病状と現状を御家族の皆様から詳細に伺いプラン作成を週に1回、必ず2時間ほどの打合せを行いました。
この打合せは10回以上、2ヶ月を超える打合せ時間を費やしました。(時間をかけることで趣味嗜好、生活スタイルが把握しやすくなります)ほぼプランが決まり、見積金額にご納得いただく頃に、公共の補助制度の申請準備も同時に行いました。
担当窓口の鹿児島市の介護保険課と障害福祉課両方とも、助成金を頂く事が出来る!と言う事になりましたが、ダブルで助成金を申請する例が少なく、市対応者もそれぞれの立場で何度も質問をされ、修正を指摘されました。
このような場合は、介護保険が優先し、床の段差解消や手すり設置は介護保険で、ユニットバスや洗面化粧台の取替等の高額工事は障害者補助制度を使用するという事になりました。
この許可承認を得るのに、3週間程度の時間を費やしてしまいましたが、施主様の「丈夫にゆっくり、じっくり施工してほしい!」との意向を頂き、当初工期を延長しての着工となりました。(お客様とのイメージがしっかり共有するまで着工しません。)
工事期間中は、ほぼ毎日施工状態を確認を頂き、工程を確認して施工を進行して行きましたので、工事途中によくある(話しやすい関係は施工中にも効果を発揮します。)「言った。言わない。」や「こんな仕上げなるとは思わなかった!」等が全くありませんでした。
住みながらの大規模リフォームの中、お客様には3か月近くの間、施工に対して多大なご協力を頂き、無事引き渡すことが出来ました。完成後、入院先から帰宅されたご主人様からも感謝のお言葉を頂き、感無量でした。
当初ケマネージャーと住宅内の問題個所を打合せ、介護者も含めリフォーム内容をほぼ決めていました。
しかし、施設側担当者の提案で、被介護者本人を一度家に戻して問題点を把握しよう!という事になり、本人の立ち合いのもと、理学療法士さんやデイケアの担当者、病院内での担当者が複数来られ、それぞれの立場で自宅での介護者である家族も本人の動作を確認し、細部にわたり検討し直しました。施設担当者からは積極的に改修方法について質問がありました。
数日後、今度は病院内での検討会にも出席を要請され、意見を述べることになりました。これほどまでに、一人のケアプランについて真摯に向き合っている介護関係者と初めて会いました。
この事例をきっかけに、改修するリフォーム側からも一人の被介護者の為に、また介護する家族の為に懸命に知恵を絞る姿勢が必要である事を教えられました。
結論が出るまでに、時間を要してしまいましたが工期は変わらない!と言うハードな施工になりましたが、日々時間単位の職人配置と対応で、被介護者の退院に間に合わせることが出来ました。
ときに親子で散歩に出ている姿を、運転中に拝見する事がありますが、この微笑ましい姿に「お元気で!」と笑顔で呟きながら、会釈して徐行してお二人の横を通過しております。
道路より住宅までスロープを設置し、車椅子での通路も容易に出来る様に段差のある窓枠を、フルフラットの窓枠に取替え、屋内外をすべてバリアフリー化し、段差を解消しました。
また被介護者の居住スペースを台所やリビングに居る家族から見える位置に配置し、お母様の孤独感を少なくするよう配慮しました。
住みながらの工事を可能にするため、毎夕進捗状況や今後の工事予定をご説明し、普段の生活スペースでの不便を極力少なくなるように十分配慮しながら施工しました。
住みながらの工事においては、一度に広範囲の施工が出来ない為、工期の延長をしなければなりませんでしたが、引っ越しをするよりも費用的には安く抑えられました。
また毎日、進捗と工事予定をご説明したので、施工方法・内容に納得して頂いたと思います。
近隣の皆様から西建設の施工についてお褒めの言葉を頂戴しました。またその方々から、新たにリフォームの見積依頼を数件いただき、施工させていただきました。
高齢者などが住む住居の段差を解消したり廊下や階段に手すりをつけるといった小規模の改修に対して、改修費(最大20万円)の9割または8割分が支給されます。
介護保険を利用した介護リフォーム補助を利用するには、条件があります。簡単に言えば、改修するのが自宅であること、要介護認定を受けていること、改修する自宅に住んでいることが要件となっていますので、在宅で介護生活をされている方はほぼ問題なく利用することができます。
また、介護保険が適用となる場合、対象となるリフォーム内容には様々な条件がありますので、事前にその条件を満たしているのか確認をする必要があります。
「ひろたか〜、仏壇にお茶をあげたねぇ?」私の子供時代は、こんな母の声で一日が始まっていました。
夕食を頂く前にも、「仏壇に手を合わせて来たねぇ?」と。
大学進学〜社会人になり、たまに帰省をすると、
必ず「墓参りからしてきなさい!」
そのあとに決まって母は、
「今こうして過ごせるのはご先祖様のおかげ。感謝して過ごしなさい」と。
父は随分と耳が遠くなり、手術が不可能な場所に腫瘍ができ、そう命が長くないことを知らされました。
母の認知症も少しずつ進んでいるようです。
健康であった頃には、介護なんて意識していませんでした。ただ今はもう少し長生きして欲しい。
楽しく快適に生きて欲しい!
人生の先輩方は、この社会で十分にご活躍されてきました。その生き様と社会で活躍され「今日」を我々に与えてくださったことに畏敬の念を感じるに絶えません。残りの人生をより快適に、より楽しく過ごしていただくに、我々は何をして差し上げるべきか?
先輩方の大事な財産をどのように維持するのか?また、どのように次の世代に引き継げるかという視点で、よりよい提案を差し上げられるのか?に対して真剣に向き合わなければならないなと思っております。
この方々の為に『今の私に何が出来る?』…と自問をした時に、私の建築の知識と技術で人生の大先輩の方々が、少しでも長い時間ご家庭において安全、安心、ポジティブな生活が出来るように、高齢化社会特有の課題(介護、空き家問題)を解決できる建築屋さんになろうと思いました。
私の取り組む「介護リフォーム」は可能な限りご本人様と面談を行い、体格を確認したり、率直な要望を引出し、その人に最適なプランを提供する努力を計る事を第一にしております。
1級建築士の資格はもとより、福祉住環境コーディネーターの資格を取得し、様々な介護、障害の事例とそれに対する住環境の改修に多く関わさせて頂き、皆様のお役に立てたるのでは?と思っております。
また、介護保険の住宅改修助成や高齢者・障害者対象の助成事業に関する書類作成や申請請求まで全て代行して行っております。窓口役所担当と話をすることも「最新の介護助成の勉強」の一環と考えおりますので、当然無償で行っております。
近年、私はボランティア活動の一環としてプロの演奏家を招き、介護施設を訪ねて「歌と演奏のプレゼント」をしております。
長年に渡り社会で活躍されたお年寄りが懐かしい唱歌や童謡に涙し、喜んで頂く光景を見て、まるで、自分の祖父母が喜んでくれているかのような気持ちになります。
またこの笑顔を見たい、この笑顔でい続けてもらいたい。そう思と、この演奏会をずっと続けていかなくては、と強く感じさせられます。
幼いころから母に、「ご先祖様に感謝しなさい!」と言われ続けておりましたが、今、我々がこうして暮らせるのは、この平和な社会をつくってくれた諸先輩方の皆様のおかげ!・・と改めて感謝し、私の経験と技術をもって、安心・安全・ポジティブな住生活の提供を行い被介護者のみならず介護者にとっても「新しい日常」を実現したい!と切に願っております。
私共は乳幼児施設や介護施設を訪ねてボランティアコンサートを行っております。
最初は無反応だったおじいちゃん、おばあちゃんが後半になると手拍子をし、歌を一緒にくちずさむのです。最終曲では、「あの頃を思い」涙を流して一緒に歌われます。私どもは、このコンサートを通じてほんの一時でも良いので、あの頃を思い、元気な心を思い起こして欲しい!と思っております。
この時代を平和に生きてこられたのは全ておじいちゃんとおばあちゃんのおかげなのです。私どもはこのコンサートを提供するために、事業を行っている!と言っても過言ではありません。
おじいちゃん、おばあちゃんがもう一度「元気にならなきゃ!!」と思うことを提供していきたいと願っております。
ケアマネージャー様は、介護プランの作成にあたり、被介護者の生活動作や運動機能、精神状態も含めた生活全般を把握していらっしゃると思います。
介護プランを作成するため、被介護者の自宅を訪れた際、被介護者に則した介護リフォーム工事が可能なのか、不可能なのか、いくら費用がかかるのかを明確にすることが難しいのではないでしょうか?また、介護にそこまで詳しくないリフォーム業者さんと打ち合わせする際、もどかしさを感じることはないでしょうか?
私共は、福祉住環境コーディネーターの資格を取得し、意見書の作成、事務手続きのサポートまで行っております。
より専門的な知識を持ったケアマネージャー様と連携することで、ケアマネージャー様の負担を減らし、被介護者や介護者にとってよりよい介護リフォームを実現できるのではないかと考えております。