30代や40代の皆さんは、親御さんの住まいについてきちんと考えられていますか?
もしくは、もうすぐ60歳を迎える方、ご家族ときちんと話し合いができていますか?
元気な間にこれからの住まいを含めた暮らしをどうしていくか?について家族でしっかりとお話しされることをオススメします。
「介護が必要になってから」「認知症が進んでから」考えると・・・
・いざ、老人ホームを探し出したら、順番待ちに。
・自分たちに合ったサービスを受けられる施設に入れない。
(そのとき入れるところで妥協せざるを得ない。)
・これまで住んでいた家をどうするかの意思決定ができない。
(空き家の増加の原因です)
といったことが発生しがちです。
なので、元気なうちに、介護が必要になったときのことを考えて、今から準備をはじめましょう。
何から考えたらいい?
まずは介護が必要となった時、どう暮らしたいか?住居についてどうするか?を考えましょう。選択肢は大きく2つです。
① 現在の住居に住まい続ける(親子3世代で住む / 親と子世帯は別居)
② 別の住まいへ住み替える(高齢者住宅 / 3世代で新しい住宅に住む)
① 一緒に住む場合に備えておきたいこと
親の介護をするとなると仕事の分量も減らさなければなりません。
現在は介護休暇の制度が変わりましたが、条件は、雇用期間が6ヶ月以上の従業員、初年度は最大で5日間です。1週間で5日ではなく、1年で5日だけ・・・(施設を探すくらいしかできません)
https://www.irs.jp/article/?p=245
また別に、通算93日に達するまで、3回を上限として分割取得可能な制度で、「介護休業」という制度がありますが、要介護状態であることが必要など、条件がいくつかあります。
https://romsearch.officestation.jp/jinjiroumu/fukuri/1905
これらの制度を使って働きながら同居して介護することは可能ですが、現実的にはかなり厳しいですよね。
ただデイサービスなど身の回りのことをやってくれるサービスがあります。
要介護認定を受けると介護保険で下記のようなサービスを受けられます。
- デイサービス/ショートステイ(自宅から施設に通って介護を受けられるサービス)
- 介護支援員による住宅内での訪問サービス(排泄入浴介助・食事の世話など)
介護保険で利用できる上限もあるため、これらのサービスをうまく組み合わせながら、在宅で介護する方法も考えられますね。
要介護認定は申請してから認定されるまで40日程度必要とされる場合が多いため、注意が必要です。
介護保険には、介護リーフォームの助成もあります。
また、介護保険で住宅改修助成(20万円上限の9割 補助:実質18万円)の給付を受けることができます。
ただし申請 / 審査も必要になります。
申請には、申請書の他に下記の3つが必要になります。
・改修平面図
・現場写真
・業者見積もり
各自治体により異なりますが、申請から工事着工許可まで2週間程度かかります。
※これを無視して着工した場合は、助成を取り消されるため気をつけてください。
親が入院から帰ってくるから、早くつけて!と急かれる方もいらっしゃいますが、許可が降りる前に着工してしまうと、助成が取り下げられますのでご注意くださいね。
また、業者見積もりの金額が全て介護の対象とはならないこともあります。
(例:ユニットバスを設置するのに、床の部分と浴槽の部分しか認められないなど・・・)
弊社は、介護リフォームのご相談見積もりや申請書の作成など無料で行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
介護者と被介護者とケアマネージャーとリフォーム業者を交えて、改修プランを検討し方針を定める必要があります。
ケアマネージャーは介護に必要な改修の部分を判断できますが、建築のことについては専門外です。そのため、介護を受ける方、介護する方と建設会社を交えて改修プランを考えることが必要です。
中には、被介護者とケアマネージャーの二者で相談し、あとは建設会社によろしくというケアマネージャーさんも中にはいらっしゃいます。でもその場合、不必要な改修となることが多いため、4者で顔をあわせて相談することが最適です。
要介護4になられると、完全介護になってしまうため自宅での介護は限界があるかもしれません。施設などに入居される以外は難しいかもしれないです。
要支援1、2
要介護1、2、3、4
3段階あがると住宅改修助成がリセットされ、また同額給付を受けることが可能です。
考え方によっては、要支援段階で利用される方が、使える回数が増えますね。
②60歳以上から入居可能な高齢者住宅
いろんなタイプの高齢者住宅があります。
名称が色々あってわかりにくいですよね。
そんな図をわかりやすくまとめておられる記事がありましたので、ご紹介します!
高齢者住宅にはこのような種類があります。
発行元:南日本新聞社読者局/制 作:南日本開発センター
このような種類や特徴がありますので、ご自身の経済状況や介護の状態に合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いずれにしろ、元気なうちのコミュニケーションが重要です。
お父様、お母様が心地よく住まえる環境を整えてあげてください。
介護者も被介護者(介護される方)も社会との関わり合いを持ちながら快適に過ごしていただきたいと考えております。
今のお住まいの継承についてもお話しください。
空き家にならないためにも。
この内容については、また記事でお伝えしたいと思います!^^
それでは、西ちゃんでした!