涙が出そうなくらい感動した!龍郷町の中学生と空き家について考えた!

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こんにちは!住まいるにしちゃんです!
だいぶご無沙汰しておりますが、元気に活動を続けています!

さて、今回は、奄美大島の中学校2校で「住教育カードゲーム」を実施してきました!涙が出そうなくらい、やってよかったと思えたので、みなさんにレポートしたいと思います!!

龍郷町の中学校2校で実施!

2024年7月2日(火)に奄美大島の「龍北中」の1〜3年生、「龍南中」は3年生を対象に、生徒たちが空き家を有効活用するアイデアを出し合い龍郷町の将来像を思い描きながら解決策を探っていきました。

地域の空き家の問題について中学生と考える場をつくろうと、龍郷町の地域おこし協力隊の竹内ひとみさんに企画いただき、住教育インストラクターの宇治野と、西ちゃんで講師を務めさせていただきました。


(写真右が竹内さんです)

住教育カードゲームをアレンジ

ワークショップは、「住教育カードゲーム」をアレンジしてワークを進めました。

住教育カードゲームとは、住まいに関する質問が1枚につき1問記されたカードを用いておこなうゲーム。大人も子どもも、楽しみながら暮らしや住まいに関する知識を得ることができます。また、正解のない質問に対して答えを考えることで、参加者一人ひとりが自らの住まいに関する価値観に気づく“学びの機会”にもなります。 一般社団法人住教育推進機構サイトより

グループに分かれてカードの質問を考える

5〜6人のグループに分かれて、3枚のカードに書かれた質問について考え、意見やアイデアを話し合い、最後はどんな地域にしていきたいかを発表してもらいました。

中学生が発表してくれたアイデア

西ちゃんが印象に残った発表は、「自然を壊さない程度に発展させて、観光客も住んでいる人も過ごしやすい地域にする」でした。

経済も発展させながらも、奄美の自然も守りたい、そんな地域を想う中学生の心の優しさにほっとさせられました。

安心安全な場づくりを丁寧に

実は、中学生を対象にしたワークショップの実施は初めてで「意見が出なかったらどうしよう・・・」「空き家のこと難しくてわかりません〜」と投げ出されたりしないか不安でいっぱいでした。

そこで、「安心安全な場」を意識して場をつくりました。

みんなが意見を否定せず肯定する空気感をつくるため、発言のハードルを下げつつ、自分たちが面白いと思う意見でいいんだよ、ということを伝えながら話を進めました。

(西ちゃん)「何が好き?」

(中学生) 「うーん、ゲームが好きかな〜」

(西ちゃん)「空き家をゲーム屋さんにしたらとかどう?」

(中学生) 「え、面白そう!」

(西ちゃん)「そんな感じのアイデアでいいんだよ」

こんなふうに「あ、こんなアイデアでいいんだ!」とコツが掴めてくると「空き家でサバゲーとかどう?」とか、「空き家でお化け屋敷とかどう?」など、生徒たちがワクワクしてアイデアが出始め、それに触発されて、どんどんアイデアが膨らんでいきました。

丁寧なワークショップのプログラム設計

そしてただ単に、思いつきのアイデアで終わらせるのではなく、「空き家が増えることでどんなことが起きるのか?」を具体的にイメージをしながら、「何が必要か?」「何ができそうか?」を考えていくプログラムを組み立てました。

<3枚のカードに書かれている問い>

 1)空き家を活かす方法は?

 2)周りに空き家が増えるとどうなる?

 3)廃校となる学校の建物はどうなる?
    選択肢:A解体・B地域の公共施設・C廃校にさせない

 

 各問いかけに対して、個人の意見を出し合い、グループの意見にまとめました。

 そして、以下の「問い」を話し合いながら、まとめに向けて話し合っていきました。

<まとめの問い立て>

 a:3つのカードの意見を一つにまとめてみよう

 b:まとめたことから、今からできそうなこと

 aとbから見えてくる、町の未来や自分の姿

  ↑実際に生徒達が書いた模造紙

子どもたちの感想をご紹介

地域の問題は子どもたちと共に一緒に考えることが大事

地域の問題は、一人で考えるとどうしても行き詰まってしまいます。

みんなで考えると、いろんな意見が出てきて、どんどん発展していきます。

中学生であっても、丁寧に意見を積み重ねていけば、これだけのことを考えられる力を持っているということに気づかせてもらえました。

「子どもだからわからないだろう」と排除してしまうのではなく、ちゃんと子ども達と共に考えていくことで、子どもたちが地域のことを自分ごととして考え、帰ってきてくれることにつながるはずだと、西ちゃんは感じます。

空き家の発生を止めるためには、未来の子ども達を含めて話すことが何より重要ではないでしょうか?

今後はもっと多様な人が集い話し合える場をつくっていく必要性を感じてます

これまで、行政担当者向け、校区単位のコミュニティ向けなど、ご依頼いただいた企画を実施してきました。

在日外国人が参加してくれた場では、違った角度から意見を出してくれたので、発想や視野が広がっていきました。(海外では、DIYが当たり前のように習慣化されていて「あ、自分たちもできるかも!」と勇気をもらえたり)

今後は、対象を絞るのではなく、行政担当者と町内会と中学生を混ぜてみるとか、お店をしてる人を呼んでみるとか、もっとたくさんの背景を持った人たちで集い、話し合える場をつくっていくことが必要ではないかと考えています。

もし、そういった場をつくりたい!ということを考えられている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒につくっていきたいと思っております!お気軽にお声かけください^^

最後に、龍郷町の皆様、私達を呼んで頂きありがとうございました!
また、再会出来る事を楽しみにしています!・・・・いや必ずまた行きます!(*^^*)

それでは、西ちゃんでした\(^o^)/

 

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このブログを書いた人

西 浩隆

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