世界遺産に潜む「結いの精神」

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こんにちは!住まいる西ちゃんです!

今回は、昨年10月末に、飛騨の白川郷を訪ねて学んだ「結いのこころ」について語ります!

本物をみる・五感で感じる旅

西ちゃんは1年に1回〜2回のペースで「本物を五感で感じる旅」と銘打ち日本の各地を巡っています。

「本物をみる!聴く!確かめる!」をテーマに実際に現地を訪れ、先人達がつくりあげてきたものを直接目で観て、肌で感じ、縁ある方々へ伝えることを目的にしています。

第1弾:宮城:仙台の遺構へ(2022年)【東日本大震災】
第2弾:京都:比叡山延暦寺・最澄(2022年)
第3弾:奈良:唐招提寺・鑑真(2023年)
第4弾:熊本:人吉の水害跡へ(2024年)【令和2年7月豪雨・球磨川水害】
第5弾:岐阜:飛騨高山・白川郷五箇山へ

例えば、京都や奈良で仏像を観た時は、荘厳さ・神秘さ・迫力・緻密さを感じました。その魅力を引き出しているのは、建物が生み出す空気感があることによってそれを感じるんだと気づきました。

また被災地を訪ねたときは、壊滅的な状況から復興を辿っている人たちの力強さに感銘しました。

これまでの旅を通じて共通して得られたことは「人が協力して生み出せる力、人がつくり出すもののすごさ」にあると思います。

そこで感じた感動をお客さまや社員と共有することで、よりパワフルなエネルギーが湧いてきて、日常の仕事へのモチベーションも自ずと高まっていきます。

今回訪れた白川郷でも、人が協力して生み出せる力を感じました。

そこでキーになっているのが「結いのこころ」です。

この記事では西ちゃんが感じた「結いのこころ」の意義や魅力についてお伝えしていきます。

世界遺産に認められたのは「結いのこころ」にもあった!

まず最初に訪れたのは白川郷の代表的な一軒家である「和田屋」。

和田屋は世界遺産地区内で最大級クラスの合掌造りで、今でも人が住んでおられる建物です。

https://shirakawa-go.gr.jp/active/13/

中に入ってまず驚いたのは、すごい長さの梁(ハリ)と紐で編んだ小屋組み。

古民家をさんざん見てきた西ちゃんですが、この梁の高さと板戸の美しさにはびっくりしました。

小屋組は縄で縛ることで構造に弾力を持たせ柔軟性を発揮し、雪風にも耐えられるそうです。まさにこれが古民家です!!

和田屋からみた白川郷(和田屋を撮るのを忘れました^^;)

明善寺本堂(左)明善寺庫裡郷土館(右)

右の建物の3階部分にいる人の大きさを見てもらうと、建物の大きさを感じていただけるかと!

案内をしてくれた飛騨に住む先輩に「なぜ屋根がこのような形状になったか」と聞いてみると「白川は雪が重く、屋根の勾配をきつくすることで落としている」と教えてもらいました。

2階以上に背丈ほどの障子窓があるのは、冬になると2〜3mも雪が積もるので、2階の窓から外に出入りするのに使っていたそうです。

ここまでは、皆さんご存知な「白川郷」のイメージかと思います。

その後、野外博物館「合掌造り民家園」(いわゆる資料館)にて、白川郷についての解説を見て「結いのこころ」も含めて世界遺産に登録されたことが理解できました。

【参考:https://www.kankou-gifu.jp/article/detail_11.html

世界遺産になった今でも、20〜30年に一度の屋根の葺き替えは「村の人が」行っています。大きな合掌造りだと200名くらいで行うそうです。すごい規模ですよね。

現在、白川村には約1,600人が暮らしています。村の暮らしに欠かせないのが「結」。住民同士で助け合う相互扶助の精神のことで、代表されるのが合掌屋根の葺き替え作業です。

すべての茅を下し、片付け、新たな茅を1日で葺いていくのは大変な作業で、大きい合掌造りなら約200人が集まることもあるといいます。

「かつては茅も村民同士で持ち寄っていました。誰がどのくらい持ってきてくれたかを『結帳』に記録し、その人の家の葺き替えがあるときに、きちんとお返しをするんです」。

一つの屋根の葺き替えは20~30年に1度。毎年1棟は「結」による住民の手作業で葺き替えが行われています。

[岐阜の旅ガイドより引用]https://www.kankou-gifu.jp/article/detail_11.html

戦後一時途絶えたものの、復活させ今でも続いているということが驚きです。

世界遺産に登録されたのは、建物の形だけではなく、こういった「結いのこころ」によって引き継がれてきた「地域における助け合いの精神」も含まれていることを現地に行って納得しました。

時代を越えても形を変えて引き継がれる「結いのこころ」

時代を超えて現代社会においても、「結のこころ」は形を変えながら生き続けています。地域社会における助け合いや、企業におけるチームワークなど、人と人との繋がりを大切にする精神は、まさに「結いのこころ」の現代における現れと言えるでしょう。

「自分一人ではできないことも同じ目的を持てば、人はどんなことでも可能にする」ということを「本物を五感で感じる旅」で何度も実感しています。

良き仲間と共に、世の中に貢献したい。

西建設のスタッフも「リーダー制」をとることにより、一人ひとりの力を発揮しながら、助け合いの精神で地域に貢献できるのではないかと思っています。

後編:48期の経営方針は「ALLトップ ワンチーム」スタッフが主役の体制へ!

みなさんもよい旅をぜひ!

ちなみに、白川郷では田舎の素朴さを感じるかと思いきや、外国人観光客の多いこと!肩が触れ合うくらいの人が道に溢れていました。(日本人を探すことが難しいくらい!驚き!)

西ちゃんの旅はまだまだ続きます(^^)

それでは、西ちゃんでした!\(^o^)/

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