こんにちは!住まいる西ちゃんです\(^o^)/
今日は7月末に参加してきた空き家再生の研修会でお話させていただいた内容についてお伝えしようと思います!
(お写真は、主催の加藤さんの投稿より拝借させていただきましたm_ _m)
研修会で空き家再生について話してきたよ
空き家再生のトップランナーの加藤さんが主催される「まちづくり空き家再生研修会@頴娃」という2泊3日の研修会に参加してきました!
研修名:まちづくり空き家再生研修会@頴娃
日 時:2022年7月29日(金)30日(土)31日(日)
場 所:鹿児島県南九州市頴娃町別府「はらだ百貨店 2階」
(西ちゃんはお仕事の都合で29日と30日に参加させていただきました)
今回は、参加者も講師になってみようという試みで、一部西ちゃんも講義する時間を持たせていただきました。
「西ちゃん、講師できます?」の無茶ぶり(笑)
日頃から尊敬しているコミュニティ大工の加藤さんから参加しませんか?とお誘いいただきました。
西ちゃんから「とにかく参加します!何かお役に立てることあればなんなりと!」とお伝えしたところ、加藤さんより「参加者兼講師もお願いできますか?」と相談がありました。
西ちゃんは、一瞬「え〜!」っとたじろぎます(笑)
なぜなら、加藤さんの研修会の参加者は第一線で活躍する方が多く、そのレベルの高さを考えると「私でいいのか…」と不安になりました。
しかし、高齢者層に片足をつっこんでいる西ちゃん(笑)は『地域の若い世代に、建築士として培ってきたノウハウやネットワークを伝えていく必要がある!』と日頃から思っていたのと、『この期待に応えなければ・・・!』という気持ちとで「ぜひとも!」とお応えさせていただきました。
どんな研修会だったの?
まちづくりの空き家再生について学ぶ研修会で、「まちづくり・不動産・建築」の3分野をまたぐ構成で、各分野で活動されている下記の方々が講師を担いました。
まちづくり:加藤潤さん(コミュニティ大工)
不動産:矢島守人さん(沖縄久米島で不動産業を営まれている方)
建築:西ちゃん
西ちゃんはどんな話したの?
西ちゃんが得意とする古民家の中でも、DIYをする上で大事なポイント「在来工法と伝統構法」の違いとそれぞれの対応を中心に、以下の5つについてお話ししてきました!
①古民家の定義
②1300年の歴史をもつ伝統構法の凄さ
③伝統構法と在来工法の違い
④伝統構法の改修のポイント
⑤空き家物件の判定ポイント
今回のブログでは、それぞれについて詳しくお伝えしていきます!
①古民家の定義
意外と知られてなくて驚かれたのですが、古民家はちゃんとした定義があります!
50年経過したものは古民家とされています。
皆さんの身近に50年経過した家はたくさんあるかもしれませんね。
ちなみに、西ちゃんが所属している「全国古民家再生協会」は、建築基準法が制定時に既に建てられていた住宅を古民家と定義しています。
-引用-
「古民家」の定義について
一般的に古民家とは建築後50年経過した建物とされるが、一般社団法人全国古民家再生協会での「古民家」の定義は、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた「伝統的建造物の住宅」すなわち伝統構法とする。引用元:全国古民家再生協会
②1300年の歴史をもつ伝統構法の凄さ
「建築基準法」の制定を境に、木造軸組構法は主に二つの工法に分かれました。
制定前は、継手と仕口で接合される「伝統構法」で建てられ、制定後は、釘やボルトなどで固定する「在来工法」が新築では義務となりました。
こう見ると伝統構法は、実は1343年の歴史を持つ構法であるということが言えます。
現在の「在来工法」は戦後72年の歴史です。
(意外と…いや、超!短い!!)
一方、伝統構法で建てられた世界最古の法隆寺については、1300年の間に起きたであろう大地震などの大災害も乗り越え、今もなお現存しています。
伝統構法の技術を改めて見直す価値があると思いませんか?
西ちゃんが古民家(特に伝統構法)の凄さをお伝えしているのは、こういった日本の大工技術のすごさについても皆さんに知ってもらいたいと思っているからです。
研修会でも西ちゃんは熱く語ってしまいました(笑)
③伝統構法と在来工法の違い
伝統構法(柔構造):ゆっくり大きく揺れる構造
在来工法(剛構造):小刻みに小さく揺れる構造
伝統構法は、柔構造と呼ばれ、ゆっくり大きく揺れる構造で、揺らすことで地震のエネルギーを吸収してくれるイメージです。
在来工法は、剛構造と呼ばれ、極力揺らさないで、硬さで耐えようとする構造です。
地震大国日本において、どちらが向いている工法だと思いますか?
④伝統構法の改修のポイント
DIYをする上で、この二つの工法において、それぞれ対応方法が変わります。
伝統構法の場合のポイントは大きく3つです。
- 筋交い、火打ち補強は要注意(揺らすため釘ボルトでの補強はしちゃだめ)
- 柱、梁を抜くまたは移動は特に要注意(素人はやらないでプロに頼んでね)
- 屋根は軽くした方が有利(昔の古民家は茅葺だった)
⑤空き家物件の判定ポイント
ここからは、伝統構法に限らないお話です!
空き家を改修できるか判断するポイントは、以下の4つがあります!
- 雨漏りの有無(目視、天井裏も含めて)
- シロアリの生息を確かめる(床下から調査)
- 水回りの状態(水道、排水、家屋と道路関係)
- 水平と垂直の確認
過去のブログにて詳しくご説明しているので、そちらをご覧ください!
バラエティに富み、パッションに満ち溢れた皆さんから刺激を受けました!
加藤さんが企画される場では、何人かの知り合いがいたりするのですが、今回の研修会では、ほぼ初対面の方ばかりでした。
北は青森、南は沖縄から参加された方、空き家を改修して民泊をされている方、離島で30件以上の空き家のコーディネートしている方、加藤さん認定のコミュニティ大工の方などなど、バラエティに富む方々が参加されていました。
その後、今回の研修会で出会ったお二人の方から空き家の相談をいただき、実際に現地を訪れ方向性を示させていただきました。
さらに研修会の内容が気になる人におすすめ!
今回の研修の内容は、加藤さんが企画執筆された「まちづくり空き家再生解体新書」に書かれています!
空き家再生に取り組みたいけど
・「何から始めたらいいか皆目見当つかない!」
・「一人で再生するのは、心細いし、難しそう・・・」
ということでお悩みの方にオススメです!
素人でも空き家に関われる方法がわかりやすく解説されています。
空き家の改修で悩まれている方へ
西ちゃんは、空き家改修のご相談をお受けしています。
この記事を読んで、空き家について相談してみようかなと思われた方は、お気軽にご相談くださいね!
それでは、西ちゃんでした\(^o^) /