こんにちは!住まいるにしちゃんです!\(^o^)/
今期事業の4本柱の一つである「魅力ある空き家の改修事例を提案する・紹介する」の一例として実際に、鹿児島では有名なコミュニティ大工加藤さんの地域の空き家再生のDIYの現場に参加してきました!
このプロジェクトの経緯や背景
「喜入!空き家再生-子ども百貨店プロジェクト」で再生される空き家です。
このプロジェクトは、喜入子育てコミュニティKADANの代表として活動されている亀井愛子さんが中心となり始まったDIY企画です。これまで続けてこられた不用品の提供イベントとして開始したKADANマルシェがコロナ禍により中止。2020年5月から「喜入こども百貨店」と名称を変更し、善行寺で開催されてきました。
善行寺の駐車場に隣接する空き家をなんとかしたいという亀井さんの想いから、空き家再生のプロである加藤さんに相談されました。空き家の持ち主の方へ再生すれば利用可能と事業を説明し、無事借り受けられることが決まり、今回のプロジェクトがスタートしたそうです。
実際に地域の空き家再生のDIYの現場に参加しての気づき
①仲介者として入られた加藤潤さんの存在のすごさ
NPO法人頴娃おこそ会の副理事長でもある加藤さんは、これまでに頴娃町だけでも10件の空き家を手掛けられてきました。手掛けた空き家再生によって、移住者や観光客が増加するなど多くの功績を残されています。
この実績を聞くと、どんなすごい人なんだろうかと想像されるでしょうが、とても親しみやすくサービス精神が豊富で、話しているだけでこちらもワクワクしてしまうくらいお話しもお上手な方です。
地域の方との関係づくりやDIYのプロセス一つ一つに誠実さが感じられ、西ちゃん毎回とても感動させられ毎回学びを得ています。会うたびに腕もあげられてるし、大工道具も増えていて、進化し続けられてる姿勢に刺激を受けますね^^;
写真は、現場に到着した加藤さんの車。積載している資材や道具で車が沈んでいました(笑)スゴい!
②空き家再生でネックになる家主さんとの合意
DIYの休憩中、家主さんとの交渉をどうやって進めるのか加藤さんに聞いてみたところ、家主さんとの間に入り、契約の手順などをサポートしていると聞いて驚きました。空き家の家主と借主が直接契約を結べるよう、不動産を介さないことで起こりうるトラブルを事前に手を打つことで、家主さんの納得を得られていたそうです。
空き家再生のネックになるのは「家主さんの合意が得られないこと(理由は様々)」と「不動産屋が手を出さないこと」です。再生したい想いを持っている人がいても実現しない背景にはこういった課題があります。不動産屋としては家賃設定が期待できないため、仲介として入るメリットが見合わないため参入してこないのが現状です。
「借主改修型契約」(最近では、「DIY型賃貸借」と呼ばれている)の契約方法があるそうです。詳しくは、加藤さんが執筆された建築・不動産との連携で取り組むまちづくり空き家再生入門をぜひ購入して読んでみてほしいです!
③空き家再生のDIYは、どんな方が参加されていた?
DIYに参加者は、亀井さんが主催されている喜入子育てコミュニティKADANのメンバーの方や、最近始動し始めた草刈りツーリズムプロジェクトのメンバーの方が参加されていました。
“「草刈りツーリズムプロジェクト」とは、フィールドを持って活動している団体や地域が共通して持っている課題である草刈りをきっかけにした交流会を行い、それらの主体が連携し、地域の活性化を目指すプロジェクトです。 -パンフレットより引用- ”
西ちゃんはDIY作業していて、覚悟ある人と関わることで刺激を受け、自然と生み出されるエネルギーをもらえました。重たい覚悟というより前向きでポジティブなエネルギーという感じです。
加藤さんの手作りの「軟骨のダッチオーブントロトロ煮(豚の角煮)」をみんなでつつきながら、「こんなことできたらいいよね」くらいのつぶやきから「いいじゃん!裏のお寺に〇〇があるよ?そこでやってみるのはどう?」といった声があがり「いいね!みんなでやろう!」みたいな流れで、アイデアがトントントンと現実になっていく、前向きでポジティブなエネルギーに西ちゃんはとても刺激をいただきました。
加藤さんの手作り鍋がおいしいし、何より楽しい!鍋も皿もスプーンも全部自腹で持って来られて、食材は前日近くのスーパーで買い込み一晩煮込まれたそうです。(この手の込みよう!!)同じ釜の飯を食うことで一気に仲が深まりました。
④家について話し合うきっかけになった
加藤さんから西ちゃんにも話す機会を与えていただき、構造について話しさせていただきました。
天井や壁を剥がすと現れる柱や梁をみんなで見ながら、梁に墨で書かれた番号のことや、古民家で使われる木材は200年〜300年も持ちますが、最近の住宅の木材は機械で強制的に乾燥させるので耐用年数が60年とか80年なんです、みたいな話をしたところ、みんなが「ほ〜」「へー!」と感動してくれました。(自分の中では当たり前の話だったんですが、そういった反応が新鮮でした^^)
これは、まさに西ちゃんが大事にしていきたいと思っている立派な「住教育」の実践でした。
ほかにも、実際に使われるイメージを話し合っている中で、デッキをつくったらどう?などの話もでき、この建物が将来どう使われるかのビジョンも一緒になって描くメンバーの一人としていれたことを嬉しく感じました。(デッキのアイデアは、37designの味園くんです。彼も面白い人なので、いつか紹介したい!)
⑤DIYは費用の削減ではなく、地域を思う気持ちを共有する仲間づくりの場だ!
これまで西ちゃんのブログでは、費用削減の一つの手段としてDIYをご紹介してきました。もちろんその側面もあるんですが、今回改めてDIYをススメる理由は、地域を思うの仲間を増やすからだ!というのが今回の大きな気づきでした。
ここまで書いて伝わっているかと思いますが、DIYに参加することでいろんな人と出会えます。さらにDIYの作業を通していろんな話をする中で結の心を共にできる仲間ができます。DIYを通して、いろんな人と交流し、関係ができたこと、それがつまり地域がよくなることだと西ちゃんは思う!
自分の心をこんなに豊かにしてくれてありがとう!!という気持ちでいっぱいです。
最後に
空き家を再生させて何かしたいと思っているものの、うまく一歩が踏み出せない方、空き家があるもののどう活用していけばいいかお悩みの家主さん。
想いを持った人たちとであれば、DIYによって地域に結の心を育み、実際に地域の中に一つ新たな拠点ができ、活性化されていきます。
西ちゃんも空き家再生のお手伝いをしていきたいと思っています!
なんだかおもしろそう!と思われた方は、西ちゃんにお気軽にご相談ください!^^
皆さんのお悩みが少しでもちょっとでも解決できることを願っています。
こちらのリンクに、よくある実家のお困りごとを起点に解決策を整理してご紹介しています。よければご覧ください^^
それでは西ちゃんでした!
お写真は「喜入!空き家再生-子ども百貨店プロジェクト」からお借りさせていただいています^^